Living with Antiques 英国銀器の集め方

心ときめく素敵な銀器に出会いました♪
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いかにもアンティーク的 いかにもフレンチ的 な雰囲気なお品です。

これ、花瓶なんですよ♪  三つのグラスパーツがシルバープレートのフレームに嵌め込まれています。
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真ん中の長細いパーツ、なんだかJo Maloneのフレグランスの小瓶にそっくり〜
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ガーランドもまるでミュージアムクオリティ(完全に私比)で素敵〜  
このリム付近の三つ葉のクローバーのような透かし細工も繊細すぎて
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            たまりません・・・

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私薔薇とかリボンが特別に好きというわけではないのですが、フレンチネオクラシカルなデザインの、直線的なラインに女性らしいモチーフが組み合わさった

甘さとクールさが共存したようなおしゃれなデザインはやっぱりとってもツボみたいです
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ただ甘いだけでなく凛としてますよね。

クラス感が半端ない

それこそこういうマリーアントワネットのキャビネットの上なんかにさりげなく置いてあっても、全く違和感なさそうな気がするんです(私の個人的感想です!)    
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こちらはリーズナー(Jean Henri Riesener1734-1806)作、マリーアントワネットのキャビネット。(ウォレスコレクション蔵)                                                 
もちろん、一般的に私たちが購入出来るような銀器とミュージアムにあるものとは時代もお値段も全く違うのは当たり前だと思うのですけれど                              
でも本当に、ただ一個人として物から受ける美的インパクトは、そういうのとは殆ど関係ないんだな〜って                            

              素敵な物は素敵♪  

最近どんどん珍しいもの、ぐっと来るアンティークと出会う頻度が少なくなってきたイギリスのマーケットで、久しぶりに、やっぱりアンティークって面白い〜

と嬉しくなってしまう出会いでした♪



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とってもとっても素敵なティーセットが入荷しましたので紹介させてください♪
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ティー・コーヒー・シュガー・クリームジャグの4点セットです。
純銀950製。 どのアイテムにもフランスの銀95%ミネルヴァマーク有り。

流線型に流れる縦溝模様がキラキラと立体的に輝く、フランスのアンティーク銀器らしいエレガントな逸品です。

コーヒーポット がこのサイドにハンドルがついた形というのがお洒落ですよね。 寒い冬には、チョコレートポットとして使用しても。

元もとっても素敵でしたがお磨きに出して驚くほど綺麗になって帰ってきました♪
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もう、デザインも、シェイプもサイズ感も、全てが素敵で、個人的に手元に置いておきたいくらいに気に入ってしまいました! ものすごーく、お勧めのセットです♪

ところで、アンティークを受け継いでいく上で欠かせない職人さんによるメンテナンス。                                    
今回のお品もいつもお願いするとある職人さんにお磨きをお任せしたのですが、以前、母に                                   

この銀器職人さんのところから帰ってきた銀器は皆見違えるように素敵になって来るのよ〜」                             

言った事があります。そうすると、

アンティークに命を与えられる職人さんなのね。」

と。

まさにそんな感じ!

職人さんの手によって、眠っていた命がまた息を吹き返す感じ、でしょうか。

とにかく、素敵になって戻って来るんですよ。結構メンテナンス代はかかりますが、いつもお願いして良かった〜〜 と、心から嬉しくなってしまいます。         

さてさてこちら、底面にはL.LAPAR(LEON LAPAR)のマークが刻印されています。
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L.LAPERというとつい最近ご縁があったこちらのリボンガーランドのチョコレートポットも                                   
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 L.LAPARのお品でした。 

不思議なもので、同じメーカーのお品は続く事が良くあります。
アンティークって、そのお品と出会う人の「ご縁」みたいなものがあると常日頃から思うのですが、こういう同じメーカー続きで出てくるのもご縁の一つなのかなぁと思います
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合わせるトレーでまたぐっと表情が変わります♪(上も下もどちらもイギリス製のトレー・サルヴァです。なぜか、フランス製のトレーってとっても残っている数が少ない!)                                  
サイトにも掲載していますが、もし気になるからいらっしゃったら、お気軽にご連絡・ご質問下さい♪                                                                                                 
edwardiandreams★gmail.com(★を@に変えて送信して下さい) 

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かなり久しぶりの更新になります。

子育てに追われなんとかショップに新商品をアップするのがやっとな日々でしたが、最近は家族の助けもあり、今までやりたかった事に集中的に時間を割けています。

じっくり銀器の本を読み込んだり、サイトに手を加えたり・・・

まだ息子も一歳になったばかりで、こんなことが出来る日はあと三、四年は来ないと思っていたのでとてもありがたく、助けてくれる家族に感謝感謝の日々です

さてさてタイトルの「フランス銀器のマークに驚いた」件なんですが


これです、このスプーンのマークに驚きました
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優雅なフォルムがフランスの銀器らしい、ティースプーンとシュガートングのセットです。                                    
なかなか良く撮れたので、もう一枚   
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画像に写っているのは6本ですが、12本あります。


さて、私Edwardian Dreams, 商品としての銀器の撮影をする時は、まず全体を撮影してからディテールの写真を撮ります。                                  
 
アンティークの純銀製品の命 とも言える、ホールマークを撮影するのは大体最後。小さいのでマクロレンズに変えたり、携帯で寄って撮影しなければならず、なかなうまく撮れないので正直ちょっと面倒ですが、外せない大切な作業です。                         
この日もいつものように全体の写真が済み、もう気持ち的には撮影は90%は終了したも同然でした。                                
 さて次はホールマークを。   と。 

・・・?」

何かおかしい。

フランスの銀器の特徴とも言えるひし形のメーカーズマークはあるけれど、その反対に通常刻印されているはずの四角もしくは樽型のミネルヴァマーク(下の画像参照)が見当たらない                              
    
フランス銀の純度を示すミネルヴァマーク 
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手元にあるスプーンのマークは、こんな感じだったんです。(左隅に刻印されているのがひし形のメーカーズマークです)                         
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なんなんでしょう、右端にある、この超小さい凹みは。。

そして、なんと混乱する事に、12本スプーンがある内の3本には通常のミネルヴァマークが。                                  
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これです、私が求めていたのは・・・


しばし考え込みましたが、たまにイギリスの銀製品でも
”重量が軽いのでホールマークが打たれていない"
だの打ち損じだの、マークの潰れだのあるので、
じゃあこのセット、きっと本当は全てにファーストミネルヴァマークを刻印するべきところが綺麗に打てたかったものを集めたセットなんだろう 素敵なティースプーンで高価だったけど仕方ない、その旨商品説明に明記して、通常よりもお得な価格設定で出品しようと思ったんです。       


でもよく良く考えると、やっぱり12本のうち9本もマークに不良品があるのって、ちょっと変じゃないですか。 少なくとも今まではそんな事なかったので、どうしたことだろうと。 そして調べてみたところ、謎が解決しました           
この極小のマーク、Boar's head(ボワーズヘッド=イノシシの頭) のマークらしいのです。                           
        
こちらになります。(下が、スプーンの凹みの拡大画像)
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もちろん、このボワーズヘッド、絵は辞典で見て存じていましたよ。 でも、今まで出会う事がなかった為にこのティースプーンのマークを見ても、まさかこの極小の窪みがそのボワーズヘッドだなんて全く思いもしなかったんです。

本当に小さい。歪んだ窪みにしか見えません。でもこれがそうなんですって。


 さてこのボワーズヘッド、どういった事を意味するかというと、
       
純銀の含有率、80%またはそれ以上

猪の頭はパリで使われていたマークで、地方は蟹のマークだそうですよ。

日本語で検索してみたところ殆どのサイトはボワーズヘッドマークには触れていないものの、中にはボワーズヘッド=銀80%のマークであると記述されているサイトもありました。 のでもう一度書きますが、                                  
  銀80%、またはそれ以上(←ここ重要)

を示すマークという事です。

これで納得です。三本に95%のファーストミネルヴァが刻印されているのに他九本は80%というのはおかしな話なので。                      

打ち損じという可能性もあるけれど、こんな見事に作られたスプーンに総じて仕上げのマークを適当に打つだなんて考えれないなぁ〜と少しでも疑問に思えて良かったです。(なぜ三本がファーストミネルヴァを刻印したのに他の9本はボワーズヘッドになったのかは今となっては知る由もありませんが・・・)             
  
ボワーズヘッド(イノシシの頭のマーク)=銀80%以上のシルバー製品に付けられた刻印 in Paris         ※ルーペが必要なくらいに極小
     是非覚えておいて下さいね♪         

※ボワーズヘッドの刻印は小さなジュエリーなんかに刻印される事が多いそうですよ。小さなジュエリー・・・ だからこんなに小さいんでしょうか〜                                                                                                  
  
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