Living with Antiques 英国銀器の集め方

2009年01月

英国銀器の集め方では、私が日々読んだ本から得た知識やこちらで専門家の方から伺った豆知識などを中心に紹介して行こうと思います。

まずは第一弾、このブログにも良く出てくる「ビスケットウォーマー」について書きます。

この間英国銀器では有名中の有名店に行ってきました。

そこではいくつかの素晴らしいオリジナルビスケットウォーマーを見て来たのですが、皆さん口を揃えて力説してらっしゃった「オリジナル品の見分け方」 を紹介させて頂きます。

言葉だけではなかなか説明しにくいので、下手ですが絵で説明させて頂きますね。
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左がリプロ、右がオリジナルです。

1900年頃までに製造されたオリジナルのビスケットウォーマーは、二つのお皿の間に隙間を持たせて開閉に余裕があるリプロ品に対して、空ける時にぴったりと二つのお皿がくっつき、その僅かな数ミリの隙間に二枚の蓋が背中合わせで入り込む仕組みになっているのだそうです。

なるほど。 

この精密きわまりないデザインがその時代の英国銀器の職人さんのレベルをもってしか作り得なかった傑作といわれる所以なのですね。

他にも見分けるポイントは、デザイン(リプロは大体同じデザイン。でもクオリティには個々かなり個体差があります。オリジナル顔負けのものから最近出てきたクオリティの落ちるものなど。オリジナルは同じシェルには周りが枝のようになっている物多数、そして他にも色んなデザインがあります)、メーカーズマークや製造ナンバーなど(調べると、いつ作られたものかわかるようになっています)。

ただ大切なのは、やはり「蓋のからくり」みたいです。

英国銀器で現代のリプロダクションがあるものはそれほど多くないのでは と思います。

ビスケットウォーマーにリプロがある理由、それはやはりオリジナル物の希少性、特になかなか手の届かないお値段にあるのではないでしょうか。

オリジナルといってもほとんどがシルバープレート製(強度の問題で純銀は適してないそうです。例外にいくつか純銀のお品もあるそうですが)ですが、英国の他のシルバープレートのアンティーク達と比べると桁外れなお値段。

どこで見ても大抵純銀のティーセットくらいのお値段します。デザインが特に美しい物になると純銀の4ピースティー&コーヒーセットくらいのお値段がするのですから・・・

去年までは英国でもほとんど見る事が出来なかったビスケットウォーマーですが不況のあおりを受けてかオリジナルを含めちょこちょこマーケットに出てきています。

日本でもウェブショップやオークションで良く見かけるようになりましたが、時々リプロをオリジナルと唄われていることを散見します。

リプロも良いものであればとても美しく、使用する分にはなんらオリジナルと変わらないと思いますが、やはり満足できる取引(買い物)をするために、売る側は責任を持って商品を紹介/提供し、買う側もある程度の知識を持つことも重要になってくるのではないかと考えています。そのために本ブログが読んでくださる方々に銀器について色々な使える知識そして現状をお伝えできればと願っています。

次回はティーキャディーの歴史について書きます。

いつも長々と書いてしまいますが、飽きずにお付き合いください!^^



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モロッコ二都市目のフェズは世界で一番古い都市のうちの一つ。

1000年の都です。

↓ホテル屋上からの景色はこんな感じ。京都のように「古都」という感じではなく、「古い!」といった感じ。 
屋上にいると一日に数回、街中に100だか1000だかあるモスクからコーランの調べが響いて来ます。凄い迫力。
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ホテルの入り口も古い茶色の壁にドアが付いているだけ、なのに中はとんでもなく豪華!

夜。
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モロッコで宿泊した「リヤド」は、昔の豪邸を個人が買い取り宿泊施設として経営しているもので、ホテル内にパティオ(庭)があり噴水まであります。

パティオの天井は写真のようにすごーく高く(体育館くらい?)太陽光が降り注ぐ作りなのですが、その理由はモロッコでは40年程前まで女性は自由に外に出る事が許されておらず、それで家の中に庭を作ってしまったとの事。 なるほど。

どの家も 外から見ると街に馴染んでいるただの古壁に見えるけれど、中に入ったら実は凄い!
というのがモロッコ流だそうです。 これは結構英国にも相通ずる感覚があるかも。

ところでこのフェズ。

ホテルの中はかなり広々、噴水の音も手伝いパティオはかなりのリラックス空間ですが街の中はかなり濃い全くの異世界!

自動車やバイクの乗り入れが禁じられているこの小さな街には約9400程の路地があり、その中を荷物や人を乗せたロバが行き交います。

こちらは「タンネリ」という染革工場。
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羊や山羊、らくだなどの革を全て人の手で染めていきます。
染料は全て天然の物で、黄色はターメリック、青はインディゴ、赤はポピーシード、ピンクはポピーシードとオリーブオイルだそう。

「タンネリ」はすごく臭い とガイドブックでも読み、そして入り口に入る時に鼻にあてて臭いを紛らわせる為のミントの葉をもらいましたが、入ってみるとなんのその、街自体の方が臭かった^^;

角を曲がればゴミ。

まぁ80%以上がまだガスもない生活をしているそうですし、こんなに路地が多ければゴミ収集車も通れないのでしょうがないのでしょうね。
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マラケシュは観光地ですが、フェズは芸術都市らしくカーペットや革製品そして陶器などは殆どこの街で作られているそう。観光客の相手も程ほどに、皆さん物作りに励んでおられました。

人々も普通に生活をしているので、子供が遊んでいたり学校に通ったり姿を見られたりして、面白かったです。

ホテルではモロッコ料理のレッスンを受けたのですが、当日朝に市場から「超新鮮チキン」を一緒に買いに行ったり・・(見えますか? 奥に鶏がいます)
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他にもいくつか作りましたが、こちらは新鮮チキンのタジン。

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真ん中はカタツムリ、食用です。


フェズでは何度か道に迷ってしまい、その旅に誰かに有料で道案内をされていました。

誰かに道を聞くとでたらめな道を教えられたりするんですよね・・ これはフェズに住んでらっしゃる方に聞いた所、イスラムでは質問に対して

「わからない」

という事は良くない事らしいのです。だから知らなくても適当な事を教えるという「文化」なのだそう。

そういえば、リビアから英国に留学して来た女の子が着けていたネックレスを昔
「素敵!」
と言ったらその場で外してプレゼントしてくれた事がありましたがこれも「施し」、褒められたら相手にそれをプレゼントしなくてはいけないようです。お金持ちの方だけのお話だと思いますが・・ なので「あげられないもの(美貌など)」を褒めるほうが良いそうです。

新しい文化を体験出来て、なかなか濃い旅行となりました^^



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皆様お久しぶりです。

英国銀器の集め方、とタイトルを変更してすぐに関係ない記事ですが(笑)

行ってきました~ モロッコ。

6日間だったので砂漠など遠出はせず、マラケシュとフェズという二都市を訪れました。

まずは少しですがマラケシュの写真を・・・

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マラケシュはモロッコの中ではかなり観光地化しており、他の土地から来たモロッコ人は
「マラケシュは・・・」
と口を揃えて言うけど、割と何でも揃うし綺麗に整備してあるし、旅行者には歩きやすい街。 新市街と旧市街に分かれていて、旧市街のスーク(市場)は世界一の大きさとの事。
写真のように、スークの遠く向こうにはアトラス山脈が見えます。まさかこんなに美しい景色がマラケシュで見られるとは思ってなくて感激。

スークも入り口のほうは革屋、金物屋、アクセサリー屋などお土産物屋さんが中心ですが、奥に入り込むと動物の足が肉屋に下がっていたりと結構ディープ。

小道がいくつもに分かれていて、その中を馬やロバ、そしてバイクや人が行き交います。
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写真にはあまり写っていませんが、マラケシュ旧市街は観光地、街全体の建物が全てピンク色でにぎやかでなんだかディズニーシーのような印象を受けました。毎日がお祭りな雰囲気。

新市街に出るとマクドナルドやケンタッキーあり、ハーゲンダッツあり と普通に都会です。

マジョレル庭園(アールデコの画家、ジャック・マジョレルの庭を彼の死後イブ・サンローランが買い取り改築した庭園&美術館)のカフェはフレンチ風な感じで素敵でした。
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-実はモロッコ、インド・エジプトに続いて旅行者にとっては世界三大「難地」と呼ばれているらしいです。

色んな要因があると思いますが、主な理由はきっとどこに行ってもしつこく日本語で話しかけられるせい。

「日本人ー」「こんにちわー」「あいしてるー」「かわいー(モロッコでは老若男女問われず言われるらしい)」

は全然ましな方。 

話しかけて来る人の80%くらいの人は、日本語で挨拶(客引き)してきたような気がします。

こんな事はモロッコに限った事ではなくバリやインドなどでも良くある事ですが、まさかアフリカ大陸に来てまでこんな事になっているとは..   世界は広くて狭い..


~フェズ編に続きます


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この間紹介させて頂いたティーセットと一緒に購入した、マッピン&ウェッブのティーセットです。1902年(シュガーポットとクリーマーは1903年)製です。

一見中期ヴィクトリア時代に良く見られたロココ調のポットのようなデザインですが、サイズ的にも大分小さいですしころんと丸っこい形で 豪華絢爛 というよりは格調はそのままにもっと日常的に使いやすくなった感じです。

ハンドル部分のバスケット、純銀のこのようなティーポットでは初めて見ました! 色んなものがありますねぇ。

ライトに照らされてキラキラと光る美しい質感と、小さくも重厚なデザインが気に入って買いましたが、帰ってきてビックリしたのがシルバーの重さ。 ティーポットだけで590gと600ml用の小さなポットにしては結構な重量があると思います。 よって保温効果も抜群でしょう^^(おいしいティーを入れるには必須ですよね)

ただ、シュガーポットもかなり厚いのには何の意味があるんだろう。
保温する必要もないのに。
大体いつもシュガーポットのほうがクリーマーよりもシルバーがたっぷり使われている気がします。

ところで・・・

本日から6日間モロッコに行ってきます。

初アフリカ大陸です♪ 日本にいる間はまさかアフリカに行くとは考えてもみなかったな・・
ヨーロッパ人&ヨーロッパに住んでいる人にとってはかなり身近な国です。なんせ往復20000円程度で行けるのですから・・・(イギリス国内旅行より大分安いんです!)
そしてスペインからは海を挟んで一番近い所で13kmしか離れてないんだそうです。日本と韓国より距離が近いんですね。

モロッコには銅や真鍮の美しい金属細工がたーくさんあるんだそうです。

見て歩くだけで楽しそう。

英国やフランスのきちっと並んだ美しい建物群にも引かれますが、"Chaos" も大好きです。

お買い物は、バラの匂いのモロッコ製キャンドルで良いものに巡り会えたらなぁ~ と思ってます^^ 

それでは皆様、一週間後にまたお会いしましょう。。

いってきま~す!


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突然ですがブログのタイトルを変えました。

このブログをはじめて見た時はまだ銀器というよりもアンティーク全般が好きだったのでLiving with Antiquesと名付けてみたのですが、蓋を開いてみたらほとんど銀器ネタばっかり。
最近本格的に銀器を勉強してみようと本など読んでいるのですが、知ればしる程おもしろい!

今までは自分の購入したものを紹介する事が中心でしたが、これからはそれプラス、これから銀器を集めたり勉強して行きたい方のガイドブック的存在になる事が出来ればいいなと思っていますのでこれからも変わらずどうぞ宜しくお願いいたします^^


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